モントリオールの街が誇る、フランス系カナダ文化の祝祭
6月24日、モントリオールの街は青と白の旗で染まり、音楽と笑顔があふれました。
この日は「La Fête nationale du Québec(ケベック・デー)」、かつての「サン・ジャン・バティスト・デー」として知られる、ケベック州の公式な祝日です。
今年は気温が35度近くまで上がりました。日本の猛暑を知る私はへっちゃらでしたが、モントリオールの人たちにとってはつらい温度だったでしょう。それでも暑さを吹き飛ばす熱気であふれていました。

🎉 ケベック・デーとは?
ケベック・デーは、フランス系カナダ人の守護聖人である聖ヨハネ(Saint Jean-Baptiste)の誕生日にあたる6月24日に祝われます。
この祝祭は17世紀にフランスから持ち込まれ、1834年にモントリオールで初めて「カナダ人(当時のフランス系住民)」の団結を祝う政治的な意味を持つようになりました。
現在では、宗教色は薄れ、ケベック文化とフランス語圏の誇りを祝う日として、州内各地でパレードやコンサート、花火が行われます。

📍 今年のトラディショナル・パレード(2025年)
私たちが訪れたのは、6月24日(月)午後2時から行われた「Traditional Parade」。
今年は特別な年で、ケベックの名曲「Gens du pays(ジェン・デュ・ペイ)」が初めて公の場で歌われてからちょうど50周年を迎えました。
この曲は1975年、モンロワイヤルでのケベック・デーの式典で初披露され、瞬く間にケベック人の心をつかみました。作詞作曲はジル・ヴィニョー(Gilles Vigneault)、共作は故ガストン・ロション(Gaston Rochon)。
「Happy Birthday」の代わりに歌われることも多く、ケベックのアイデンティティを象徴する文化的アンセムとなっています。
今年のパレードは、この曲へのオマージュとして、色とりどりの衣装と音楽にあふれた祝祭行列となりました。
ルートはMolson通りとRachel通りの角からスタートし、Orléans通りを経てSherbrooke通り東へ。最終地点は**メゾヌーヴ公園(Parc Maisonneuve)**です。

🎶 ケベックの心を歌う「Gens du pays」
ケベック・デーといえば欠かせないのが、Gens du pays(この国の人々)。
1975年に初披露されて以来、ケベック人の「第二の国歌」とも呼ばれるこの曲は、誕生日や祝祭の場で「Happy Birthday」の代わりに歌われることも多く、ケベックのアイデンティティと連帯感を象徴する歌です。
Gens du pays, c’est votre tour
De vous laisser parler d’amour.
(この国の人々よ、今こそ愛を語るときが来た)
🔗 Gens du pays – Gilles Vigneault(YouTube) https://www.youtube.com/embed/9yH9s0YVv9M

🎧 娘がハマっているケベック音楽プレイリスト
ケベック・デーの雰囲気をもっと味わいたい方へ。
娘が最近ハマっているのがこちらのプレイリスト👇
伝統音楽からポップスまで、ケベックの音楽がぎゅっと詰まっています。
▶️ FOLKLORE DU QUÉBEC – Playlist Cabane à Sucre
※YouTube公式チャンネル「POP_QC」より。2時間以上のロングプレイで、リンク切れの心配も少なく安心です。

🧳 旅のヒント
- 日程:毎年6月23日夜〜24日がメイン(2025年は月曜・火曜)
- 場所:モントリオール市内各地(特にQuartier des spectacles、Parc Maisonneuveなど)
- 持ち物:青と白の服、ピクニックシート、耳栓(夜のライブは大音量!)
- 注意点:公共交通機関は混雑するので、早めの移動がおすすめです
✈️ ケベック・デーを現地で体験してみませんか?
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日本語で簡単に検索・予約できて、海外旅行初心者にも安心。

✨ 最後に
ケベック・デーは、ただの祝日ではありません。
それは「言葉」「音楽」「歴史」「誇り」が交差する、ケベックの心そのもの。
写真を通して、その空気を少しでも感じていただけたら嬉しいです。
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