モントリオールのサイクリストたちが集う運河沿いのオアシス「Ma Bicyclette」

サイクリング

☕ 運河の風とコーヒーの香りに包まれて

モントリオール南西部、ラシーヌ運河のちょうど中ほど。
アットウォーター市場のクラシックな時計台を目印に橋を渡ると、木陰に囲まれたテラス席とバイクラックが並ぶカフェ「Ma Bicyclette(マ・ビシクレット)」が現れます。

平日の夕方や週末になると、ここには運河沿いを走ってきたサイクリストたちが自然と集まってきます。カフェのメニューは、地元のロースターから仕入れた香り高いコーヒーや、手作りの焼き菓子、軽食など。コーヒーを片手にルートを確認したり、仲間と談笑したり…。
ここは、ただの休憩所ではなく、サイクリングの「出発点」であり「目的地」のような場所です。

👩‍🔧 サイクリングガイドがつくった場所、そして旅する人

Ma Bicycletteは、サイクリングガイドでもあるステファニー・トンプソン(Stephanie Thompson)によって生まれました。
2008年にこの地でレンタルサイクル店をスタートし、2019年にはカフェを併設。
運河沿いの風景と、都市と自然が交差するこのエリアに魅せられた彼女の想いが詰まった空間です。

「14.5kmの運河沿いの専用道のちょうど真ん中にあるから、ここを起点にいろんなルートを選べるの。街の中心部に戻るもよし、ラシーヌの旧市街やサンローラン川沿いに抜けるもよし。どの方向にも違う魅力があるのよ」

とステファニーは語ります。とてもチャーミングな方なのですが、「シャイなので」と写真はまだ撮らせてもらっていません。

今ではすっかり彼女とは友達になり、顔を合わせるたびに旅や自転車の話で盛り上がります。
実はステファニー、年に何度も海外での自転車ツアーを主催している、モントリオールのサイクリング界ではちょっとした有名人
イタリアやスペイン、フランスなど、世界各地の絶景ルートを案内するそのツアーは、毎回すぐに満席になるほどの人気です。
彼女にいくつものコースを紹介してもらったのでこれからブログで紹介していきますね。

🚲 サイクリストたちの“交差点”としての風景

Ma Bicycletteの前には、しっかりとした自転車ラックが設置されており、週末ともなると何台ものロードバイクやクロスバイクがずらりと並びます。
訪れる人たちの多くは、いわゆる“サイクリングキット”――サイクリングジャージやビブショーツ、ヘルメット、サングラスといった本格的な装備を身につけていて、街中のカフェとはひと味違う雰囲気を醸し出しています。

とはいえ、ここは決して“ガチ勢”だけの場所ではありません。
毎日犬の散歩の途中に立ち寄る人や、ベビーカーを押しながらコーヒーを買いに来る人もいて、地域の人々とサイクリストが自然に混ざり合う空気感が、この場所の魅力のひとつです。

公式サイトと地図を貼っておきますね。

📍 Ma Bicyclette 公式サイト
🗺️ Googleマップで場所を見る

🚴‍♂️ 手ぶらでもOK!観光客にもやさしいスタート地点

観光でモントリオールを訪れた人でも、ここから気軽にサイクリングを楽しむことができます。
Ma Bicycletteでは、レンタルバイクの貸し出しも行っており、ヘルメットや鍵などの装備もそろっているので、手ぶらでも安心。英語対応も可能なので、旅行者にもやさしいサービスです。

さらに、モントリオール市内に広く展開しているシェアバイク「BIXI(ビクシー)」のステーションも、運河沿いに多数設置されています。スマホアプリで簡単に借りられるので、短時間のライドにもぴったり。

🚲 サイクリング旅をもっと快適に!
日本ではこちらでグッズを買っています → Y’s Road公式オンラインストアはこちら

🧺 向かいにはアットウォーター市場

Ma Bicycletteの向かい側にあるのが、モントリオールを代表する食の名所「アットウォーター市場」
新鮮な野菜や果物、チーズ、パン、魚介類までそろうこの市場は、地元の人々や観光客でにぎわいます。
サイクリングの途中に立ち寄って、ピクニック用の食材を調達するのもおすすめ。市場で買ったパンやサンドウィッチを広げて、ちょっとした“運河ランチ”を楽しむ人も少なくありません。

市場とカフェのあいだには人と自演者だけが通れる橋がかかっています

🌿 信号ゼロ、風と緑に包まれるラシーヌ運河のサイクリングロード

Ma Bicycletteが位置するラシーヌ運河沿いの自転車専用道は、モントリオールでも特に人気の高いサイクリングルートのひとつです。
信号が一切なく、車と完全に分離された快適な専用レーンは、初心者でも安心して走れるうえ、スピードを出したい人にもストレスのない環境が整っています。

運河の水面を横目に、緑のトンネルのような木々の下を走り抜ける時間は、まさに“都市の中の小さな冒険”。
春から秋にかけては、鳥のさえずりが聞こえ、リスやカモが姿を見せることも。
自然の音に耳を澄ませながら、風を感じてペダルを踏む時間は、日常の喧騒を忘れさせてくれます。

そして、運河沿いを少し外れると、そこにはおしゃれなカフェやレストラン、ギャラリーが点在するエリアが広がっています。
目的地を決めずに、気の向くままに走るだけでも、十分に満たされる時間が待っています。

🌆 モントリオールは「自転車都市」

モントリオールは、北米でも有数の“自転車にやさしい都市”として知られています。現在、総延長1,083kmの自転車道ネットワークを有しており、これは北米の都市の中でも屈指の規模です。このネットワークは、街の中心部から郊外、川沿いや公園内まで広がっており、日常の移動からレジャーまで幅広く活用されています。その多くが車道と完全に分離された「プロテクテッド・バイクレーン」。
春から秋にかけては、通勤・通学から週末のレジャーまで、あらゆる世代の人々が自転車で街を走り抜けます。

その中でも、ラシーヌ運河沿いのルートは、都市と自然、そして人の営みが交差する特別な場所。
Ma Bicycletteは、その中心にある“交差点”のような存在です。

🚲 ペダルの音とともに、ひと息を

Ma Bicycletteは、単なるカフェでも、バイクショップでもありません。
ここは、モントリオールのサイクリング文化が自然と交わる場所。
都市の喧騒から少し離れたこの運河沿いで、風とペダルの音に耳を澄ませながら、ひと息ついてみてはいかがでしょうか。

海外生活の“あるある”自転車用品、実はけっこう高い?

話は少し脱線しますが、カナダで生活していて感じるのが、自転車用品の高さ。特にグローブやライト、ツールなどの小物類は、日本と比べて割高に感じることが多いです。
私自身もモントリオールでサイクリングを楽しんでいますが、ちょっとしたグローブやパーツを買おうとすると「え、これでこの値段?」と驚くこともしばしば。
スポーツ用品を格安に販売することで人気のDecathlonもイートン・センターのショッピングモールに大きな店舗がありますが、品ぞろえがちょっと物足りないです。モントリオールの自転車専門店関連は改めて記事化しますね。👇Decathlon Canadaのリンクを貼っておきます:

👉 Decathlon Canada

日本に帰った時には自転車専門店「Y’s Road(ワイズロード)」に行ってまとめ買いしています。豊富な品揃えと日本価格での購入が可能です。カナダに自転車2台を飛行機で運んだ時には輸送用の段ボールをおすそ分けもしてもらいました。👇 お世話になっているのでリンクを貼っておきます:

👉 Y’s Road公式オンラインストアはこちら



※このリンクはアフィリエイトを含みます。ご協力ありがとうございます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました